人間嘘発見器キャサリン・ダンスが、脱走した他人を支配するプロ、ダニエル・ペルを追う物語。
尋問がメインなので、証拠品から先を読むライムシリーズとは違う為に、若干のもどかしさがある。
だが、中々どうして、物語が進むにつれ謎が膨らんでいって、
一ページ先がどんどん気になっていく。
相棒のオニール共々キャラも良くて、シリーズ一作目としては成功なんじゃないかな?
ウォッチメイカーで共演したライム、サックスの名も出てくるところは、
ファンとしては嬉しい所。
不満点としては、やっぱりアンタ…な所と、
ペルとの決着が個人的にはちょっと…
あとスリーピングドールと呼ばれた少女の尋問。
題名になってる割には浅い気がした。
この子が核だと思ってたしね。…
レビュータイトルの様に、味は違うが充分楽しめる作品。
ディーヴァーの作品は、新しいのを読む度に映画化を期待してしまうな…
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スリーピング・ドール 単行本 – 2008/10/10
ジェフリー ディーヴァー
(著),
池田 真紀子
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
どんな嘘をも見抜く尋問官キャサリン・ダンス。尋問術を駆使し、脱獄した殺人鬼を追う! ドンデン返し満載の新シリーズ、開幕!
- 本の長さ544ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2008/10/10
- ISBN-104163274707
- ISBN-13978-4163274706
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2008/10/10)
- 発売日 : 2008/10/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 544ページ
- ISBN-10 : 4163274707
- ISBN-13 : 978-4163274706
- Amazon 売れ筋ランキング: - 799,679位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,990位英米文学研究
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすがにディーバーという筆運びだ。
けれども、少なくともFBI捜査官に関するどんでん返しには、「ん?」と納得できるものがない。どうだ驚いたでしょう、と作者のサービス精神は感じるのだが。「ふうん。で?」と、どこか醒めてしまう。読者を置いてきぼりにして、作者だけ楽しんでいる。〈なるほど。こうきたか〉という嬉しい読後感がない。切れた紐を手の中でごにょごにょやって、ぱっと紐を出したら繋がっているというマジックに例えれば、最初に紐を切る場面を見せなくて、手の中に隠していた紐をいきなり観客に見せて、「繋がってます!」というようなものだ。あざといえば、あざとい。
小さなことだが、気になる箇所が多々あります。主要な登場人物の紹介欄で〈メリーエレン・クレスバック〉とあるが、本文ではすべて〈マリーエレン〉とあるから、ここは〈マリーエレン〉でしょう。p76上段〈六月からだろう。たいがいの学校がもう夏休みに入っている〉とあるが、なんか声に出すとゴロゴロしている。〈たいがいの学校はもう夏休みに入っている〉でしょう。
p81下段〈ワールドワイド・エクスプレスの配達員の私物のシビックの目撃情報はこれまでのところ一件もよせられおらず〉とあるが、たしかに車のシビックは私物ではあるでしょうが、違和感あります。〈私物化〉という場合なら、納得できます。せめて〈個人所有のシビック〉でしょう。〈私物〉という場合、もっと小さなものという印象があります。個人所有の〈家〉に対して、私物の家とはいわないのと同じように。
p90上段〈ええ、まあ。除隊になったあと、すぐこの業界に入りました〉って、この人物は軍隊を除隊になって看守になっている。〈看守一筋で〉とはっきりある。民間である種の仕事をしている人なら、〈業界〉でも違和感はないが、〈看守〉の仕事をしている人に対して〈業界〉とはいわないだろう。ちなみに、広辞苑には〈業界〉とは〈同じ産業にたずさわる人々の社会。特に、マスコミ・広告などに関係する人々の社会〉とある。
131p下段〈サングラスと帽子を着けていて顔がよくわからない〉って。〈サングラス〉はかけるもだし、〈帽子〉は被るものでしょう。〈サングラスをかけ帽子を被っていて顔がわからない〉か、せめて〈サングラスと帽子姿で顔がわからない〉と描写すべきではないでしょうか。
p173下段〈ほんの短い期間だったとはいえ、ダンスと夫とオニールが三人とも法執行機関に所属していた時期があった〉とあるが、〈オニールが〉の〈が〉が気になります。〈が〉より、読点の〈、〉を使って〈ダンスと夫とオニール、三人とも法執行機関に所属〉とするか、せめて〈ダンスと夫とオニールの三人が揃って法執行機関に所属していた〉とすべきじゃないでしょうか。
p177下段〈ペルはそれを敏感に見て取って、同じように文法を間違えて答えてるの〉とあるが、〈敏感に見て取って〉は〈敏感にとらえて〉でしょう。言葉遣い、文法の話をしているのだから、〈見て取る〉ことはないでしょう。
p198下段〈ジェニーはぎこちなく微笑み、髪を十束分ほど取って指に絡みつかせた〉とあるが、意味がよくわかりません。〈十束〉って、指の太さ十本ほどということでしょう。片手で髪を指のあいだで梳くようにして、五本の指のあいだに四束ほど巻き取って、それを二回ほどぐるぐると絡ませたのか、それとも十束分の束をぐっと片手で掴んで絡みつかせたのか、情景が見えません。
p293下段〈もちろん、電話をかけてもいいのだが、ネーグルは電話は──メールと似て──コミュニケーションのツールとして〉とあるが、〈ネーグルは電話は〉って。〈ネーグルにとって電話は〉でしょう。p328上段〈さっき見た庭師が振り下ろしたシャベルが肩と首の境目を直撃した〉とあるが、ほんとに微妙、個人的好みかもしれませんが〈庭師が〉〈シャベルが〉と続くより、〈庭師の振り下ろしたシャベルが〉のほうがすっきり読めます。
p416下段〈公園は無人らしいとはいえ、それをたどるのはまりに危険だ〉とあるが、〈それをたどるのは《あ》まりに危険だ〉の脱字でしょう。p439下段〈ウェスは母親が異性を交際することを快く思っていないらしい〉は、〈母親が異性《と》交際すること〉でしょう。p441上段〈TJがまた何か言ったが、ダンスは訊いていなかった〉は、明らかに〈ダンスは《聞》いていなかった〉の誤字でしょう。
けれども、少なくともFBI捜査官に関するどんでん返しには、「ん?」と納得できるものがない。どうだ驚いたでしょう、と作者のサービス精神は感じるのだが。「ふうん。で?」と、どこか醒めてしまう。読者を置いてきぼりにして、作者だけ楽しんでいる。〈なるほど。こうきたか〉という嬉しい読後感がない。切れた紐を手の中でごにょごにょやって、ぱっと紐を出したら繋がっているというマジックに例えれば、最初に紐を切る場面を見せなくて、手の中に隠していた紐をいきなり観客に見せて、「繋がってます!」というようなものだ。あざといえば、あざとい。
小さなことだが、気になる箇所が多々あります。主要な登場人物の紹介欄で〈メリーエレン・クレスバック〉とあるが、本文ではすべて〈マリーエレン〉とあるから、ここは〈マリーエレン〉でしょう。p76上段〈六月からだろう。たいがいの学校がもう夏休みに入っている〉とあるが、なんか声に出すとゴロゴロしている。〈たいがいの学校はもう夏休みに入っている〉でしょう。
p81下段〈ワールドワイド・エクスプレスの配達員の私物のシビックの目撃情報はこれまでのところ一件もよせられおらず〉とあるが、たしかに車のシビックは私物ではあるでしょうが、違和感あります。〈私物化〉という場合なら、納得できます。せめて〈個人所有のシビック〉でしょう。〈私物〉という場合、もっと小さなものという印象があります。個人所有の〈家〉に対して、私物の家とはいわないのと同じように。
p90上段〈ええ、まあ。除隊になったあと、すぐこの業界に入りました〉って、この人物は軍隊を除隊になって看守になっている。〈看守一筋で〉とはっきりある。民間である種の仕事をしている人なら、〈業界〉でも違和感はないが、〈看守〉の仕事をしている人に対して〈業界〉とはいわないだろう。ちなみに、広辞苑には〈業界〉とは〈同じ産業にたずさわる人々の社会。特に、マスコミ・広告などに関係する人々の社会〉とある。
131p下段〈サングラスと帽子を着けていて顔がよくわからない〉って。〈サングラス〉はかけるもだし、〈帽子〉は被るものでしょう。〈サングラスをかけ帽子を被っていて顔がわからない〉か、せめて〈サングラスと帽子姿で顔がわからない〉と描写すべきではないでしょうか。
p173下段〈ほんの短い期間だったとはいえ、ダンスと夫とオニールが三人とも法執行機関に所属していた時期があった〉とあるが、〈オニールが〉の〈が〉が気になります。〈が〉より、読点の〈、〉を使って〈ダンスと夫とオニール、三人とも法執行機関に所属〉とするか、せめて〈ダンスと夫とオニールの三人が揃って法執行機関に所属していた〉とすべきじゃないでしょうか。
p177下段〈ペルはそれを敏感に見て取って、同じように文法を間違えて答えてるの〉とあるが、〈敏感に見て取って〉は〈敏感にとらえて〉でしょう。言葉遣い、文法の話をしているのだから、〈見て取る〉ことはないでしょう。
p198下段〈ジェニーはぎこちなく微笑み、髪を十束分ほど取って指に絡みつかせた〉とあるが、意味がよくわかりません。〈十束〉って、指の太さ十本ほどということでしょう。片手で髪を指のあいだで梳くようにして、五本の指のあいだに四束ほど巻き取って、それを二回ほどぐるぐると絡ませたのか、それとも十束分の束をぐっと片手で掴んで絡みつかせたのか、情景が見えません。
p293下段〈もちろん、電話をかけてもいいのだが、ネーグルは電話は──メールと似て──コミュニケーションのツールとして〉とあるが、〈ネーグルは電話は〉って。〈ネーグルにとって電話は〉でしょう。p328上段〈さっき見た庭師が振り下ろしたシャベルが肩と首の境目を直撃した〉とあるが、ほんとに微妙、個人的好みかもしれませんが〈庭師が〉〈シャベルが〉と続くより、〈庭師の振り下ろしたシャベルが〉のほうがすっきり読めます。
p416下段〈公園は無人らしいとはいえ、それをたどるのはまりに危険だ〉とあるが、〈それをたどるのは《あ》まりに危険だ〉の脱字でしょう。p439下段〈ウェスは母親が異性を交際することを快く思っていないらしい〉は、〈母親が異性《と》交際すること〉でしょう。p441上段〈TJがまた何か言ったが、ダンスは訊いていなかった〉は、明らかに〈ダンスは《聞》いていなかった〉の誤字でしょう。
2012年1月30日に日本でレビュー済み
どんでん返しなどのディーヴァーらしさがあり
期待を裏切りません。
そのうえカタルシスも得られます。
次作への布石も見えますね。
ただ、ダンスの推理の過程やキネシクスの
具体的な描写がもっとあっても良かったと思う。
本筋では無いけど、ダンスの私生活、趣味や子ども、
恋愛など、今後の展開が気になり、
愛着が沸くような描写になっています。
期待を裏切りません。
そのうえカタルシスも得られます。
次作への布石も見えますね。
ただ、ダンスの推理の過程やキネシクスの
具体的な描写がもっとあっても良かったと思う。
本筋では無いけど、ダンスの私生活、趣味や子ども、
恋愛など、今後の展開が気になり、
愛着が沸くような描写になっています。
2009年5月6日に日本でレビュー済み
ウォッチメーカーにゲスト扱いで出ていたキャサリンダンスが主人公ということで期待して読んだのですが・・・・。この作品、面白いですかねぇ。ウォッチメーカーの中での活躍の方が面白かったと思いますね。相手の心理を探り犯罪者を追うという設定なんでしょうが、心理サスペンスのような物を期待していたので、私には期待はずれでした。どんでん返しも、今読んでいるこのどんでん返しじゃなくて、もっと他にも二重三重の物が仕掛けられてるんだろうと期待して読んだせいか、今ひとつでした。今までディーバーの作品は、予想の付いたどんでん返しはなかったのですが、今回のこの作品はほぼ予想通りだったような気がします。しかし、星の少ない理由は、どんでん返しのガッカリによるよりも、いつものハラハラするようなサスペンス感に欠けていたことの方のガッカリが大きいですねぇ。キャサリンダンスも中途半端な気がします。自分で相手の心理を探り、自分で外に出て相手を追いかけられるせいなんですかね。普通の刑事物といった感じです。ディーヴァーじゃなく、他の著者が書いていたなら星3つか4つ。ハラハラ・ドキドキ無しのディーヴァー著書なんで非常に辛口評価しました。
2009年2月19日に日本でレビュー済み
読んでいる途中でも、読み終えても「またか」「またこういう展開か」と思う。ここ数作のリンカーン・ライムシリーズでも同じような感想を持つ。彼女の登場回のウォッチメイカーでもそうだったが、ボディランゲージのひとつをとって「これはストレス反応ね」と捜査を進めていく手法は(きっと存在するのだろうけれど)ほかには何も開示されない読み手にとって、ただただ苦痛で退屈だ。初めてディーヴァーを読むならいざしらず、この手の展開は飽きた。ハラハラドキドキ、びっくり仰天にはもうならない。この程度のことなら誰が書いても同じこと。ディーヴァー作品をむさぼるように読んだころが懐かしい。楽しめなくなって残念だ。
2011年11月28日に日本でレビュー済み
毎度ディーヴァー作品に
翻弄され騙され続けるのは、
犯人たちが狡猾で手強いのも勿論だが、
人を自分の思い込みの型に
はめてしまうからだと気づきました。
中間ぐらいで少し冗長に感じる所もあったけど、
ドンデン返しには驚いた。
ただ、ダンスの推理の過程やキネシクスの
具体的な描写がもっとあっても良かったと思う。
本筋では無いけど、
ダンスの私生活、趣味や子ども、
恋愛なども、今後の展開が気になり、
愛着が沸くような描写になっています。
翻弄され騙され続けるのは、
犯人たちが狡猾で手強いのも勿論だが、
人を自分の思い込みの型に
はめてしまうからだと気づきました。
中間ぐらいで少し冗長に感じる所もあったけど、
ドンデン返しには驚いた。
ただ、ダンスの推理の過程やキネシクスの
具体的な描写がもっとあっても良かったと思う。
本筋では無いけど、
ダンスの私生活、趣味や子ども、
恋愛なども、今後の展開が気になり、
愛着が沸くような描写になっています。
2011年7月9日に日本でレビュー済み
面白いことは間違いない。
相変わらずの“どんでん返し”というよりは“ひっかけ”というか“こけおどし”満載だし。
ただ、ライムものと比べると、何か緊張感が足りない。
その原因は、物的証拠と心的証拠との違い、ということだろう。
ライムものでは、物というはっきりしたものを出発点としてディスカッシションが展開される。
それに対して本作では、その出発点に今一つ確実性がない。
つまり、さまざまな議論が行われ、推論が展開されていくわけだが、その基礎、足場が安定ではないため、議論や推論に対する信頼性というか、その確実さが今一つなのである。
だから、その推論が基になる“意外性”のインパクトが弱い。
まだ、次作「ロードサイド・クロス」を読んでいないので、本シリーズが本作以降、どの様に展開していくのかは分からないが、少なくとも本作は、ライムものとは全く異なるものである。
それは、著者がどのような意図で書いたか、ということではない。
読者のほうが、本作をどのように受け止めるか、ということである。
多分、最もライムものと本作が異なる点は、ライムものにある良い意味の“はったり”が、本作には少ないということである。
また、主人公のプライベートと内面描写が有りすぎる、ということにも不満がある。
捜査マシーンといった感じなら、もう少しましだったかもしれない。
これは、女性が主役という設定の失敗かもしれないし、あえて著者がライムものでは描けなかった世界を描くということにチャレンジしたということかもしれない。
いずれにしても、本作は明らかにライムものにあった痛快さが影を潜めている。
はたして次作もこの路線なのか、「ロードサイド〜」を読んで確認してみたい。
評価は星ふたつとしたいが、まだ始まったばかりのシリーズなので、今後への期待を込めて三つにしておく。
相変わらずの“どんでん返し”というよりは“ひっかけ”というか“こけおどし”満載だし。
ただ、ライムものと比べると、何か緊張感が足りない。
その原因は、物的証拠と心的証拠との違い、ということだろう。
ライムものでは、物というはっきりしたものを出発点としてディスカッシションが展開される。
それに対して本作では、その出発点に今一つ確実性がない。
つまり、さまざまな議論が行われ、推論が展開されていくわけだが、その基礎、足場が安定ではないため、議論や推論に対する信頼性というか、その確実さが今一つなのである。
だから、その推論が基になる“意外性”のインパクトが弱い。
まだ、次作「ロードサイド・クロス」を読んでいないので、本シリーズが本作以降、どの様に展開していくのかは分からないが、少なくとも本作は、ライムものとは全く異なるものである。
それは、著者がどのような意図で書いたか、ということではない。
読者のほうが、本作をどのように受け止めるか、ということである。
多分、最もライムものと本作が異なる点は、ライムものにある良い意味の“はったり”が、本作には少ないということである。
また、主人公のプライベートと内面描写が有りすぎる、ということにも不満がある。
捜査マシーンといった感じなら、もう少しましだったかもしれない。
これは、女性が主役という設定の失敗かもしれないし、あえて著者がライムものでは描けなかった世界を描くということにチャレンジしたということかもしれない。
いずれにしても、本作は明らかにライムものにあった痛快さが影を潜めている。
はたして次作もこの路線なのか、「ロードサイド〜」を読んで確認してみたい。
評価は星ふたつとしたいが、まだ始まったばかりのシリーズなので、今後への期待を込めて三つにしておく。
2008年12月17日に日本でレビュー済み
久しぶりのジェフリー・ディーヴァーの新作。
待ってました。
そしてさすがに期待を裏切らない一作。
「ウオッチメイカー」でも活躍したキネシクスの捜査官キャサリン・ダンスが主役。
ヒロインが魅力的なので、シリーズ化して欲しいところ。
ストーリーは、資産家の家族を殺害したカルトのリーダーである男が脱獄したところから始まる。
この犯人が脅迫と甘言、暴力によって巧みに人心を操るため捜査当局はいつも後一歩というところで取り逃してしまう。
殺害された資産家一家の中で、事件当夜偶然に眠っていて難を逃れた少女は「スリーピング・ドール」と称され名前や住居を変えて手厚く保護されていた。
この少女テレサの証言がストーリーの終盤で効いてきて、タイトルの「スリーピング・ドール」に納得。
ハードカバーでちょっと高いが買う値打ちのある本です。
待ってました。
そしてさすがに期待を裏切らない一作。
「ウオッチメイカー」でも活躍したキネシクスの捜査官キャサリン・ダンスが主役。
ヒロインが魅力的なので、シリーズ化して欲しいところ。
ストーリーは、資産家の家族を殺害したカルトのリーダーである男が脱獄したところから始まる。
この犯人が脅迫と甘言、暴力によって巧みに人心を操るため捜査当局はいつも後一歩というところで取り逃してしまう。
殺害された資産家一家の中で、事件当夜偶然に眠っていて難を逃れた少女は「スリーピング・ドール」と称され名前や住居を変えて手厚く保護されていた。
この少女テレサの証言がストーリーの終盤で効いてきて、タイトルの「スリーピング・ドール」に納得。
ハードカバーでちょっと高いが買う値打ちのある本です。